いまさら気づいた(予見者について)

ダスクマントルの予見者で検索するとうちの記事がTOPに出るんですね、驚き。
(13:30追記:とか言ってたら検索で2番目になってた、どうゆうことや)



あんな記事を多数の方に見ていただいていると考えると申し訳なく感じてしまうので、今一度このカードについて話してみたいと思います。

まずスペックを再確認。

Duskmantle Seer / ダスクマントルの予見者 (２)(青)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) ウィザード(Wizard)
飛行
あなたのアップキープの開始時に、各プレイヤーはそれぞれ自分のライブラリーの一番上のカードを公開し、そのカードの点数で見たマナ・コストに等しい点数のライフを失い、その後、それを自分の手札に加える。
4/4


そしてこのカードの特色をおさらい。
・4マナ4/4飛行という高スペック
・除去体制異常(セレチャ夜の犠牲プライス灼熱の槍etc全部効かない)
・相手ボブをメリットと考えられるデッキ推奨→高速～中速ビート
・ボブ死回避のためマナ域は低めにする必要あり


前の日記にも書きましたが、このカードのカードパワーは確かなものです。中堅クリーチャーが強い白や緑でなく青黒というカラーリングでこのスペックは、少ながらずスタンダードのカードプールでは貴重な存在でしょう。

でもなんにせよ曲の強いカードではあるため、皆さんもデッキ構築において色々と考えているみたいなので、本スレ等の話題から一部自分の見解で話して見たいと思います。



・今の環境で何デッキに入るのよ？
A.はっきり言いますと、ISD～RTRのような環境が続くのであれば、このカードの居場所はありません。これは今のスタンダードが超高速環境だからです。

青黒というカラーリングの問題上ビートで組む場合、1~3マナの生物の打点はどうしてもトップメタのラクドス・ナヤ・エンチャビートに劣ってしまいます。これは即ち、このカードが場に出る頃は押されている確率の方が高く、メリットよりデメリットの方が響いてしまうということです。
無論除去を連打するコントロール相手には頼もしい生物になりそうですが、結果としてコントロールには強いがスライには弱いという現環境に全く合っていないデッキができてしまう、ということになります。

前に書いた日記で自分は、｢グリクシスデルバーに入れれば強い｣みたいなことを言っていましたが、上記の理由などからそれは誤りだと気づきました。デルバーが今のトップメタと渡り合うには、やはり思案は必要不可欠だと思います。そもそもデルバーというデッキタイプが今消滅しているのに、このデッキは些か無理がありましたね・・・

では以上の考察から、仮に今の環境で強引にデッキを考えると、
夜鷲パイクを入れた2，3色の中速ビート
次点で
青黒ゾンビ

となりました。
前者はおそらく《火柱》を投入できるグリクシスになりますかね、GP名古屋でヤソさんが使っていたデッキに、長槍を水増ししたような形になると思います。
中速型にして軽量除去を多めにとり、夜鷲パイクでライフを回復してから捲る。という動きにすれば割と《予見者》も働くかと思います。ドロソが薄いために、捲った後手札が尽きているという状況を回避できるのが理由です。
勝ちパターンが細いので夜鷲4長槍3くらいは確定で積みたいですね。予見者は2,入って3くらいでしょうか。

後者は未知数。前環境の《ファイレクシアの抹消者》の変わりに(あくまでマナ域の問題で)なるようであれば、青黒ゾンビ復権も夢ではないと思います。いかんせんラクドスゾンビに劣ってしまいそうですけど・・・。

吸血鬼を活かして部族デッキにする、という考えもありましたが、流石に重い生物が多すぎるので現段階では厳しいかと思います。


・1500~2000もするようなカード？
A.さすがに高い気がします。

スペックが高いカードであっても、上記のように入るデッキを模索しなくてはいけないようなカードに、この価格はちょっと高いと思います。スポイラーが公開されて自分が前の日記を書いていたときは、500~高くて1000くらいかなーとか思っていたくらいなので・・・。
無論メタが回ってこのカードが必要になるときはいずれ来るかもしれませんし、自分はそうだと思っています。しかし現環境の立ち位置的には、他の1500～2000するカードと肩を並べることはできないと考えています。




いよいよ明後日はGTC発売日。これだけ偉そうに書いた記事が、大外れにならないよう祈っています。